クラウドソーシングの法律問題(1) クラウドソーシングとは
今、ブログや経済誌などで、「クラウドソーシング」なる用語を目にすることが多くなってきました。
NHKでも、先日、「クローズアップ現代」において、『企業も働き方も激変~クラウドソーシングの衝撃~』という特集を放送しています。
「クラウドソーシング」とは、インターネット上で仕事を依頼したい人と仕事を請けたい人とが共に登録したサイトを通じて、依頼者が特定の仕事を募集し、登録者がその仕事を請け負う旨応募し、両者が請負契約(業務委託契約)を結び、仕事を完成させ、報酬を支払うという一連の流れ・システムのことをいいます。
アメリカのサイトが盛んですが、日本でも、「Lancers」や「クラウドワークス」などの大規模なサイトがあり、会員数・仕事数を増やしています。
基本的には、仕事の依頼者と請負人とが、請負契約(業務委託契約)を締結しますので、両者はその契約の内容及び民法上の請負の規定によって規律されます。
サイトは、両者が出会うための場・仕事を募集(応募)しやすくする場を提供した見返りとして、請負人や依頼者から一定の手数料をとって運営しています。
これは、依頼者・請負人・サイト運営会社の三者間の1本の契約ではなく、依頼者とサイト運営会社、請負人とサイト運営会社のサイト登録契約とも呼ぶべき契約と、依頼者と請負人との請負契約(業務請負契約)の、合計3本の契約があるものと考えられます。
クラウドソーシングによって法律問題が生じた場合には、まずはどの契約について問題が生じているのかを把握することが肝心でしょう。
具体的な法律問題については、次回以降、検討したいと思います。
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